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「それは俺が、完璧ないい男だからだろ?」 「今なら嫌いになれそうな気がする」 渋面で口を尖らせた優作の、鼻頭にキスをする。 五年も一緒に暮らしておいて、今さら俺を嫌いになるなんて無理だろう。 「なれないから好きなんだろ?」 「あー…もお。悔しいけどその通り」 「よし。早く浣腸持ってこい」 「…ちなみに誠司、ローションあるの?」 ああ、ローションか。そんなの当然。 「持ってない」 「どこが完璧なんだよ今すぐ窓から飛び降りろっ!」 2014 1 29
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