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エレベーターを下りて小泉の部屋の前まで来てまたインターホンを押した。
私が来た事を確認するのも待ちきれなかったらしい小泉が自分の部屋のドアを開ける。
「椿さんようこそ」
そう言っていとも簡単に部屋の中に招き入れ、私は後を追った。お目当ての物をいくつか目でまさぐりながらリビングらしき部屋に進む。
「何か飲みますか?」
「冷たい物ならなんでも」
小泉がキッチンに向かうのに忍足でついて行った。
小泉が冷蔵庫を開けようとしている。
「小泉さん、あの……小泉さん、ペースメーカーとかつけてます?」
「へ?」
「あ。でもペースメーカーとかつけてても命に別状ないみたいだから気にしないで?」
「は? ぐっ!」
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