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そう言って由紀子は大きくため息を吐き出した。 じゃあ…どうして由紀子は、ここにいるの…? そんな疑問をぶつけようとした時に、再び由紀子は語り出した。 「麻里子に20年目の結婚記念にプレゼントを作ってあげたいって、和人さん…プリザーブドフラワーのフォトフレーム作ってたのよ。 だけどその教室、女性ばかりで恥ずかしいから付き合ってくれ、なんて言われてさ。 呆れたわよ、さすがに。 麻里子、あなたがどれだけ和人さんに愛されていたか分かるでしょ」 そう言って小さく笑った由紀子は、すっと寝室から出て行く。
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