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「…え?」
唖然とした私に、由紀子はさらに激しい嗚咽を漏らし、その場にしゃがみ込んだ。
「なんで…?
なんで死んだりなんかするのよ!
死ぬんだったら…
和人さんも連れて行ってくれたら良かったのに…」
理解出来ずに由紀子の前に立ち尽くしている私には
全く気付いていないかのように彼女はしばらく泣いた後、涙を拭きとると静かに部屋を出て行った。
…どういう事…?
私が死んだって…
必死に頭を巡らせて考えて見る。
和人から電話が来て、私は駅に歩いて向かって…。
そこでハッと思い出した。
あの時の背中に感じた痛烈な痛み…。
あれが何か関係しているのだろうか?
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