755人が本棚に入れています
本棚に追加
「いるよ、きっと。
だって、麻里子さんはちゃんと分かってるよ。
自分が傍にいなければ、和人は生きて行けないってさ」
「…そうかもな…」
涙を拭いながら言った和人の言葉に私は静かに目を閉じた。
そう…私はずっと和人の傍にいる。
この身体がなくなっても…
魂は永遠にあなたの傍にいるから…
あなたはこれからも…
───生きて。
それに応えるかのように和人が言った。
「麻里子…君はこれからもずっと…俺の妻だ」
再び溢れた私の涙。
ぽろりぽろりと、とめどなく零れ落ちる。
「和人も…これからもずっと…私の夫だよ」
小さく呟いて私は涙を拭いた。
最初のコメントを投稿しよう!