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バッティングセンター
「何でバッティングセンターなんだよ……?」
「いいじゃん、あたしバッティングセンターって来たことなかったんだもん」
バッターボックスに立ちバットを構える凛
ボシュッ
「来た来たーっ!!うりゃっ!!」
カキィーンッ
140キロのボールをあっさり打ちやがった
「当たったーっ!!」
「マジか……お前野球やってたりしたのか?」
「全然、バッティングセンターだって初めてって言ったでしょ、バット持ったの自体何年ぶりだろ?」
「…………」
それで140キロのボールをいきなり打つって……コイツほんと運動神経抜群だな
「うりゃっ!!」
カキィーンッ
それから凛はボコボコと140キロを打ちまくり何本かはホームランまで叩き出しやがった
「ふぅ、打った打った気持ち良かったーっ」
プロ顔負けのバッティングを披露した凛は自販機で買ったスポーツドリンクをゴクゴクと豪快に飲む
「章人もやれば良かったのに……」
「あ、あぁまた今度な……」
正直あのバッティングの後でやりたくない、確か前にオレも140キロに挑戦したことがあったが、凛ほど打てなかったしな、というか何球か空振りもしてた、つまりオレより確実に凛の方が上手い、くそこんなところで地味にオレのプライドが傷付けられたぜ
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