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ホテルを出て章人は人通りの少ない通りを抜け、駅前へ向かって歩く(強制的に)
駅前
「今度はどこへ向かおうってんだ?」
「ハァハァ、先輩っ、ようやく見付けました」
そこへやって来たのは理英でなく美鈴、息を切らして随分と章人を捜していたようだ
「先輩……あの、あたしと………」
スタスタスタ……
章人は構わず美鈴の横を通り過ぎ歩いて行く
「………って、自然と無視しないで下さい、止まって下さいよ~~~」
「止まれねぇんだよ、背中のシールのせいで」
「シール?これ……ですか?」
ペリッと美鈴が背中のシールをとる
ピタッ
「オッ、強制力が無くなった」
「何なんですか、このシール?」
「理英の発明品だ、恐ろしいシールだったぜ……」
「そ、それで先輩!!」
「…………ん?」
「み、美鈴とデートして下さいっ!!」
美鈴が勇気を振り絞ってその言葉を言う
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