307人が本棚に入れています
本棚に追加
「美鈴、生きてて良かったです」
「大袈裟過だ……」
「あの……先輩、先輩のチョコバナナクレープも一口食べてみていいですか？」
「えっ、あぁ別に構わなねぇけど」
持っていたチョコバナナクレープを美鈴に差し出してやる
「ﾊﾟｸｯ」
美鈴が小さな口で一口クレープにかぶりつく
「………モグモグ、お、美味しいです♪」
「そ、そうか……良かったな」
「せ、先輩も……あたしのクレープ食べてみますか」
「………いや悪りぃし、オレは自分のだけで」
「た、食べて下さい、あたしの……」
「うぐっ……!?」
そんな顔で言われたら……
「じ、じゃあオレも一口だけな」
断れるわけがねぇ
「はい♪」
美鈴が嬉しそうにクレープをこちらに向けて来る
オレは美鈴のクレープに一口貰おうとして…………
ドドドドドドッッ
「あたしのっ、美鈴っちに……何してくれとるかーっ!!」
ドゴォーッ
「はうっ!?」
突如背中に何者かにジャピングキックをおみまいされた
「なっ、だ、誰だいきなり!?」
「そっちこそあたしの美鈴っちに気安く、って、よく見たら不良の先輩、この変態不良っ、とうとう美鈴っちの前で本性を」
「り、りっちゃん……？」
オレに飛び蹴りを喰らわせたのは美鈴の親友の確か律子だっけか、そいつだった
最初のコメントを投稿しよう！