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「あたし……アキが好き、ずっと前から……」
「ゆ、優香……」
「世界で一番アンタが好き」
ずっと一緒にいた幼馴染みから、優香から告白された
あの日、夕日橋で出会ってからずっと側にいてくれた、オレが一番辛いときもコイツだけは側にいてくれた
「オレは………」
ザザッ
「ここにいたのね、アキ君」
「先輩っ」
「章人見ーっけ、ひどいわよ勝手にいなくなるなんて」
「章人、捜した…………………」
美夜先、美鈴、凛、理英もやって来て夕日橋に全員集合した
「お前等………」
「アキ、アキは……誰が好きなの?」
「……………!?」
全員の視線が章人に集まる
「オレが好きなのは……」
『それを決めるのは他でもない、アニキっスよ』
オレが好きなのは………
『アキ』
『先輩』
『アキ君』
『章人♪』
『章人………………』
「……………選べるわけ、ねぇだろ」
「アキ………?」
「選べるわけねぇだろ、誰かを選んじまったら、今の生活は終わっちまう、オレの好きな……大好きな今の生活が終わまっちまうだろーがっ!!それに、お前等の中から誰か一人を選ぶなんて出来ねぇんだよっ、皆同じくらいオレにとっては大切なんだ!!」
章人の答えが全員の胸に響く
「………誰か一人は選べない……か、何よそれ、ほんと……バカなんだから」
けれど、優香は笑っていた
「でも、ちょっと待って解釈によってはアキ君はあたし達全員を選んだことになるわよ」
「へ…………?」
美夜先の一言にオレもポカーンと口が開く
「そっか、ならもう全員付き合うしかないね♪」
凛さん……何をおっしゃってるんですか?心の中のオレが思わず敬語に
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