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黒瀬家
リビング
以前録音していたある人物の音声がレコーダーから流れる
『オレの好きな……オレの大好きな今の生活が終わっちまうじゃねぇか』
『………誰か一人なんて選べるわけねぇだろ、オレにとっては皆大切なんだよ』
「今のシーンもう一度聴きましょうか?」
『賛成!!』
美夜子がレコーダーの再生スイッチを押し音声が再び流れる
『…………誰か一人なんて………』
「……って、ちょっと待てぇーっ!!何聴いてんだ!?」
「アキ君の告白名台詞よ♪」
ニコッとこたえる美夜子
「あん時の……いつのまに録音なんてしてやがったんだ、消せっ、今すぐ消せっ!!」
ワイワイとやっていると家のインターホンが鳴らされた
ピンポーン
「誰だよ、こんなときに……!?」
ガチャ
「はい、どちらさん?」
章人が玄関を開けるとそこには不二宮先輩、鞘先輩、委員長、そしてこずえ先生が立っていた
「ゲッ、よ、よぉ、皆さんお揃いで……」
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