【肝試し 1 】

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 この好奇心がやがて恐怖に変わる。あれらは、ニヤリとほくそ笑んで待っているのだ。  仲間になる獲物を……  約40分位走りトンネルを抜ける、すると道が開けその先にぽつりと4階建ての不気味なビルがあった。        看板も無く入口には門が見える。  車から下りて近付き見上げると、全ての窓に鉄の柵が張り巡らされ、壁もボロボロで物々しい雰囲気だった。病院と言うより牢獄だ。    私にはその廃墟全体に黒い煙に包まれている様に見えた。       『うわぁ~雰囲気あるね!!』    『肝試しに丁度良くない??』        何で平気なの?   この重苦しい程の重圧や息苦しさ   ヌルリとしたべっとりと纏わり付く様な空気。    そう感じるのは私だけみたいだ。  同時に私の中の何かが行くなと警告していた。  
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