367人が本棚に入れています
本棚に追加
この好奇心がやがて恐怖に変わる。あれらは、ニヤリとほくそ笑んで待っているのだ。
仲間になる獲物を……
約40分位走りトンネルを抜ける、すると道が開けその先にぽつりと4階建ての不気味なビルがあった。
看板も無く入口には門が見える。 車から下りて近付き見上げると、全ての窓に鉄の柵が張り巡らされ、壁もボロボロで物々しい雰囲気だった。病院と言うより牢獄だ。
私にはその廃墟全体に黒い煙に包まれている様に見えた。
『うわぁ~雰囲気あるね!!』
『肝試しに丁度良くない??』
何で平気なの?
この重苦しい程の重圧や息苦しさ
ヌルリとしたべっとりと纏わり付く様な空気。
そう感じるのは私だけみたいだ。 同時に私の中の何かが行くなと警告していた。
最初のコメントを投稿しよう!