【肝試し 1 】

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 嫌がる私をズルズル引き摺り連れられる。  門は簡単に開き見ると鎖は錆びて南京錠は壊れていた。  ギィィ―と入口の扉が唸る。  そこには、嵐か地震があった後の様な情景が広がっていた。        カルテや資料は散乱し、硝子は粉々に散らばり、待合のソファ椅子はズタズタ、埃やら砂塗れだった。  奥に進むと診察室や処置室・検査室が並び2階からは病室になっている様だ。         『何でここは廃墟になったの??』  『確か……事件があったとか……』       佐和子先輩(仮名)の問いに隆先輩(仮名)が答える。  この散らかり様は酷い。 『おい!!あれ見ろよ!!』        少し怯えた声で指す方向に、懐中電灯の光を向けた。        そこには…!!
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