367人が本棚に入れています
本棚に追加
嫌がる私をズルズル引き摺り連れられる。
門は簡単に開き見ると鎖は錆びて南京錠は壊れていた。
ギィィ―と入口の扉が唸る。
そこには、嵐か地震があった後の様な情景が広がっていた。
カルテや資料は散乱し、硝子は粉々に散らばり、待合のソファ椅子はズタズタ、埃やら砂塗れだった。
奥に進むと診察室や処置室・検査室が並び2階からは病室になっている様だ。
『何でここは廃墟になったの??』
『確か……事件があったとか……』
佐和子先輩(仮名)の問いに隆先輩(仮名)が答える。
この散らかり様は酷い。
『おい!!あれ見ろよ!!』
少し怯えた声で指す方向に、懐中電灯の光を向けた。
そこには…!!
最初のコメントを投稿しよう!