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「ちょっと、聞いてんの? 笑ってる場合じゃないんじゃない?」
ピタッとレイラは笑うのを止めて顔を上げて私に近づくとけばけばしいファイルを私からゆっくり取り上げた。
「ファイルNo.46かあ……」
レイラはそう呟いて私に返した。レイラは少しも怯んでいない。どうして?
「いいの? この事実開封しちゃっても、首謀者の一人は、レイラあんたなんじゃない」
レイラはニタリと笑った。
不気味で不吉な笑顔だった。
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