したたかな寄生虫

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レイラのそばににじりよった。 その衝動の重さは、私が生まれてから、今まで覚えた感情の全ての重さでも足りないくらいの激しさだった。 レイラの顔は薄気味悪い微笑みをたたえていて。 わたしのリミッターみたいなものは益々弾け飛んで行く。 レイラの肩に手をかけた。 それでもレイラは身じろぎもせず微笑んでいる。 ねえ、レイラ。 あんたおかしいよ。 今の私の異常さに逃げ出さないなんて。
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