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夕陽のせいじゃない。
赤く頬を染める美穂に凌はクスクス笑う。そして、
「なら、勉強見てあげる」
「……」
「英語かな? それとも数学? 部活しながらだと勉強も中途半端でしょ? 模試の結果はどうだった?」
「……先輩って時々意地悪ですよね」
「そうかな? 俺はいつだって女の子には優しいつもりなんだけど」
「なら、あたしにだけ意地悪なんですね」
少し拗ねるように顔を背けながらそう口にする美穂。
だけど凌の笑顔は崩れることなく、
「だって、君は特別だからね」
そんなセリフに美穂の顔が益々赤く染まった。
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