part3.シリアスって嫌い

6/7
129人が本棚に入れています
本棚に追加
/353ページ
パシ ↑ ジジィの拳を勇が止めた音ね 勇「ああ!? 何だと!?この老いぼれジジィが!? 本当のことを言っただけじゃねかー!」 ジジィ「……。」 カチャ キイィ ↑ アクラスが椅子から立ち上がった音ね アクラス「……ぅ。」 勇「オイ。どこ行くんだ?」 アクラス「……く、ぅ…」 バタン ダッタッダッタ ↑ 焼肉屋を出ていってどっか走った音ね バッ ↑ 胸ぐらを放した音ね 勇「放せよ」 ジジィ「…はあー」 勇「ビビったか?」 ジジィ「いんや? 10年前に接客したヤクザにはまだまだ。」 勇「んじゃ、もうちょっと…激しくしたらよかったな。ごっつええ的に。」 ジジィ「そこをごっつええ感じにすんなや。」 ガッ ごくごく ↑ コップに入ってる水を飲んでる音ね 勇「はぁ~~~あ。 ……やっぱ『演技』って疲れるわ。 …なんで、死んでしまったんだろうな」 ジジイ「さぁな。 王族を殺害した目的がまだ不明だからな…。まぁ、身代金は要求されたが」 勇「……だとしても、俺は…守れなかったんだ。 アイツの両親を…アイツの大事なモンを……。失格だなぁ~俺って」 ジジイ「……。」 勇「…すまねぇな、終わった話をしてよぉ。 ジジイ、酒くれ…強いのを」 ジジイ「へい よ。…ほら、飲め。 アクラス君祝福祝で代金は奢りだ」 ダン! 勇「…へ、ありがとな。」 グビッ! ゴクッゴクッ 勇「さぁ~って、『アクラス王子誘き寄せ救出作戦』行くかー!」 ジジイ「おう、行ってこい。 そんで、残党共を抹殺して来い!」 勇「ああ」
/353ページ

最初のコメントを投稿しよう!