part3.シリアスって嫌い

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――ルック国・街中―― アクラス「はぁ…はぁ…はぁ」 タッタッタ ↑ 走ってる音ね アクラス「はぁ…はぁ…同じだ…」 タッタッタ アクラス「何もかも、同じじゃないか…」 タッタッタ ――アクラスの脳内―― 『なあ~知ってるか?アイツの母ちゃんや父ちゃん死んだんだって。』 ヒソヒソ 『あ!知ってる知ってる!』 ヒソヒソ 『なにそれ~?』 ヒソヒソ 『ねぇ?あの緑髪の子って王族の子だよね?』 ヒソヒソ 『そうだよ。 王族殺しで殺された、生き残ってる子』 ヒソヒソ 『へぇ…可哀想だね。 でも、哀れだね。子だけを遺して死ぬって。』 ヒソヒソ アクラス(やめろ。やめてくれ…!そんな目でボクを見ないでくれ! …ボクも死にたいよ!) ――ルック国・街中―― アクラス「はぁ…はぁ…はぁ!」 タッタッタ ドン ズザザ ↑ アクラスが誰かにぶつかって倒れた音ね アクラス「わっ!?」 不良D「ああん!?どこみて走ってんだああん!?」 不良E「ぶつかったお礼をしないとなあぁぁ!?」 アクラス「…す、すみません……(小声)」 不良F「あ!コイツは!?」 不良D「ん?どうした?」 不良F「コイツは赤髪と一緒にいたガキじゃねか!?」 不良E「な!? 赤髪といやぁ…俺達の仲間(不良ABC)を負かしたやつか!?」 不良F「ああ!間違いねぇー!」 不良D「んじゃ。コイツを拉致って赤髪の居場所を吐かせるぞ。」 不良E、F「ういす」 不良D「そうと決まれば俺らのアジトに運んで皆に知らせなくちゃなぁ!!」 アクラス「えっ!?」 バッ ↑ アクラスを襲った音ね 不良E「ごめんよ。お前には怨みは無いが…許してくれ。」 アクラス「うッ…ご!?」 ドッ バタ ↑ アクラスの溝を拳で狙って気絶した音ね アクラス(ボクは…どうなってしまうの…?死ぬの? ……でも、ま。 いっか。 死んでも。 もう、どうでもいいや)
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