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――ルック国・街中――
アクラス「はぁ…はぁ…はぁ」
タッタッタ
↑
走ってる音ね
アクラス「はぁ…はぁ…同じだ…」
タッタッタ
アクラス「何もかも、同じじゃないか…」
タッタッタ
――アクラスの脳内――
『なあ~知ってるか?アイツの母ちゃんや父ちゃん死んだんだって。』
ヒソヒソ
『あ!知ってる知ってる!』
ヒソヒソ
『なにそれ~?』
ヒソヒソ
『ねぇ?あの緑髪の子って王族の子だよね?』
ヒソヒソ
『そうだよ。 王族殺しで殺された、生き残ってる子』
ヒソヒソ
『へぇ…可哀想だね。 でも、哀れだね。子だけを遺して死ぬって。』
ヒソヒソ
アクラス(やめろ。やめてくれ…!そんな目でボクを見ないでくれ! …ボクも死にたいよ!)
――ルック国・街中――
アクラス「はぁ…はぁ…はぁ!」
タッタッタ
ドン
ズザザ
↑
アクラスが誰かにぶつかって倒れた音ね
アクラス「わっ!?」
不良D「ああん!?どこみて走ってんだああん!?」
不良E「ぶつかったお礼をしないとなあぁぁ!?」
アクラス「…す、すみません……(小声)」
不良F「あ!コイツは!?」
不良D「ん?どうした?」
不良F「コイツは赤髪と一緒にいたガキじゃねか!?」
不良E「な!? 赤髪といやぁ…俺達の仲間(不良ABC)を負かしたやつか!?」
不良F「ああ!間違いねぇー!」
不良D「んじゃ。コイツを拉致って赤髪の居場所を吐かせるぞ。」
不良E、F「ういす」
不良D「そうと決まれば俺らのアジトに運んで皆に知らせなくちゃなぁ!!」
アクラス「えっ!?」
バッ
↑
アクラスを襲った音ね
不良E「ごめんよ。お前には怨みは無いが…許してくれ。」
アクラス「うッ…ご!?」
ドッ
バタ
↑
アクラスの溝を拳で狙って気絶した音ね
アクラス(ボクは…どうなってしまうの…?死ぬの? ……でも、ま。 いっか。 死んでも。 もう、どうでもいいや)
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