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「秋山はギャンブルは好きか」
「え、はあ?ギャンブルですか。まあ、パチンコに競馬・・・あと競艇ですよね。月に1度はやりますけど・・・嫌いでは無いですね」
秋山は虚を突かれた。まさか仕事の話では無く遊びの話だとは思わなかったからだ。
そんな秋山の心を見透かす様に峰岸は淡々と話を進める。
「勿論だがコレは遊びじゃない。仕事の話だ。
しかもかなりでかい仕事に為ると俺は睨んでいる。俺は受けたがどうしても1人だと難しい。
そこで秋山、お前だ。俺の信頼する片腕としてある財閥の主催するパーティーに潜り込んでくれ」
「危険なんですか?」
「ああ、かなり危険な仕事だろう。今までもお前には危ない橋の渡り方を教え込んだが、今回はそれの比では無い。
俺からのバックアップも難しくなるからこの仕事は自分で乗り越えられる力が要る。俺の知る限りお前以外には無理な役回りだろう」
そう言って峰岸は1通の黒い封筒を手渡して来た。
「『メルクリウス』号のご招待?船・・・客船ですか」
「ああ、表向きは船上パーティーの体をしているが、中身はなかなか刺激的だぞ」
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