第一章

6/39
前へ
/516ページ
次へ
「今回はね、壬生狼の情報が欲しいんだ。朔にとっては辛いかもしれないけど…」 どうして、皆、私の顔を心配そうに見るの…? 私にはよく分からない。 それ以上のことをしてもらっている私にとってこんなこと… 「大丈夫…危なくなったら皆がいるんだよね…?」 みんな、頷いた。 なら安心。 きっと、大丈夫。 私自身もなんとかなるから。 「島原に行って、芸子の格好をしてくれ。」 島原…? 芸子…? 私には分からないものばかりだった。 そんな言葉すら聞いたことがなかった。 「芸子って何…?」 「朔、そんなことも知らねぇの?」 下を向いて頷いた。
/516ページ

最初のコメントを投稿しよう!

438人が本棚に入れています
本棚に追加