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「まぁ、行けば分かるよ。じゃあ、行こうか。」
稔兄は私の手を引いて部屋から出た。
町をずっと歩いて、着いたのはきらびやかな場所。
目が痛くなるほどの眩しさ。
そこだけ、昼なんじゃないかと思うほど。
「さぁ、此処だよ。」
角屋と書かれているお店だった。
中から出てきたのは綺麗な女の人。
「ようこそ、お出でやす。吉田はん、この子でええんどすか?」
「そうだよ。じゃあ、朔、また後でね。」
稔兄は人混みの中に消えて行った。
私は女の人と目が合ってしまった。
あまりにも綺麗で私が恥ずかしくなった。
「そんなに固くならないでええんよ。行きましょか。」
私は手を引かれてお店に入って行った。
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