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「朔!無事だったか…」
「晋作、邪魔。」
帰ってきて早々、稔兄は晋兄を殴っていた。
私の手を引いたまま手当てをし始めた。
私は少し安心した。
本当に無事に帰ってこれたんだって。
「どうでしたか?壬生狼は。」
「あんな人たちを武士とは呼びたくないよ…」
思い出しただけでもいらいらする。
私はギュッと手に力が入った。
「それに私が見ただけ…だけど、土方…?だったかな…あんまり芹沢さんのことを良くは思っていないと思うんだ。」
仕方なく局長だから従っているって感じだった。
それにあの時に発した言葉…
『すまない…』
頭から離れなかった。
何かが引っ掛かっているような…
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