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「流石です。朔は情報収集能力に長けていますね。周りをよく見れています。」
桂さんは私の頭を軽く撫でた。
私はこうして誰かに撫でられるのが好きだった。
誉められるのが嬉しかった。
今も…
昔も…
「ということは近いうちに壬生狼は揺れそうですね…」
桂さんはボソッと呟いた。
大体、当たる。
桂さんの予想は。
「私はやっぱり許せません…あんな人たち…」
「まぁ、その気持ちはとっておけよ。まだ先だぜ?」
私は静かに頷いた。
でも、私にはすべがない。
刀が使える訳でもない。
暗殺が出来る訳でもない。
ただ、周りを少し見れるというだけ。
どうしたらいいんだろう…
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