第一章

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「あいつか…」 三人は顔を見合わせた。 どうやら、知っているようだった。 みんなが知ってるということはそれなりに有名なの…? 「朔、今度またそいつに会ったら逃げるんだよ?何も考えずに藩邸に戻っておいで。」 稔兄は凄い… まるで私がその人を撒いたことを見透かしているみたいだった。 私は静かに頷いた。 稔兄はそれを見て妖しく笑った。 そして、刀の柄を触っていた。 「ありがと…」 私が笑うとみんなも笑った。
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