第一章

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私は笑った。 私はこの人たちに拾われて良かったと思う。 弟は生まれつき身体が弱い。 でも、桂さんたちが薬をくれ、生活出来ている。 私は本当に感謝している。 「朔、仕事です。」 私の仕事はただの情報収集。 そう、ただの。 「今回はちょっと危ないかもね…」 「皆の為なら大丈夫。怖くないよ…」 私は笑ってみせた。 桂さんは心配そうに私の顔を見る。 それでも、なお、笑顔を崩すことはなかった。
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