序幕 -あまりにも奇怪で幻想的な妄想に近い夢の話-

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俺は不思議な気分の状態で夢を見ていた。 夢、と断言出来るのは、間違いなく今の光景が現実的にありえなさすぎるからだろう。 家が燃えていない火事に、火事の中ホームパーティーしてるどっかの家族、その周りに謎の宗教団体。 ちなみに俺は海面にいる。家も、火事も、ホームパーティーも、宗教団体も、みんな海面にいる。 これが夢じゃなかったらなんだというのだろうか。床だけホログラム?アホか。 だから夢だと確信持てたんだが。 というかなんだよこの夢。俺まるで精神異常者じゃねーか。 そう、そのくらい普通じゃない。だから早く目覚めろと脳を活性化させるようなことを考えまくった。 そうだな……あの時見たエロ画像!覚えてない!つかどの時だよ! 一昨日の晩飯!外食なのは覚えているがメニューまではちょっと! 今はやりの音楽!俺懐古厨だ最近のわかんねぇ! バシン! 「げきつぅ!?」 直後、意味不明な痛みが全身を駆け巡る。 「翼!いつまで寝てるの!?今日進級式でしょ!?」 「………あぁ、世界が逆転してらぁ」 目の前に広がる光景は、間違いなく現実だ。なぜ上下逆さなのかは、その時はわからなかったが。
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