壱 -高校二年生はお忙しい-

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「それにしても、クラス分けどうなってるんだろうな」 「お前が気にするタマか?自分で『友達いねーわーというか音ゲーやらない奴とはなんか疎遠になりやすいわー』とか言う奴がよ」 「言うだけならタダだ」 「さいで」 そんなやり取りののち、学校についた。元々そんなに離れていない為、適当に駄弁って歩いてりゃすぐだ。 校門をくぐると、見慣れた人物がそこにいた。 「よぉ委員長」 「あら翼、私委員長じゃないけど、おはよう」 その人物の名は「琴吹さやか(ことぶき~~)」。委員長っぽい、委員長でもなんでもない女子生徒だ。確か去年は文化委員だったな。 「あいかわらず男二人が肩並べて歩いて。ホモなの?」 「お前訴訟な。……んな事言ったら、女同士はどうなるんだ?」 「何歳かによって変わるけど、基本的にはかどるわね」 「何がだよ!?」 「むっ、隼!あんた5,6歳の女児が肩並べて歩いている姿想像しなさい!」 隼に言っている事だが、俺も少し想像して見る事にした。……小学生の登校姿が思い浮かぶ。 「……想像したが、これがなんなんだよ?」 「天使が二人も私の目の前に歩いてくるのよ!?素晴らしいと思わない!?」 「わかるかバーカ」
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