壱 -高校二年生はお忙しい-

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琴吹は基本的にレズだ。とにかく女子が大好きで、しかもロリがお気に入りのようだ。通報されろ。 「それにしても、私達の去年の繋がりは継続決定よ」 「どういうことだ?」 「三人とも同じクラス。またあんたから弁当の品をいただく楽しみが増えたわ」 「勝手に楽しむな。つか、盗るならこっちにもよこせ」 「や・だ☆」 俺はうっかり持ってきたノートで琴吹の頭を叩く。スコーンととても良い音がし、スコールが飲みたくなってきた。 さて、進学式、入学式があったわけだが、当然のように寝て過ごす。どうせ大した話なんざしてないんだ。聞くだけ時間の無駄だ。 そうしている内に勝手に式は終了。入学した一年生がゾロゾロと退出する。 そのあとニ、三年生にもなんやかんやと話があり、俺達もやっと解放される。 「なぁ、この後のLHR何があると思う?」 「何そのLEDみたいなの」 「ロングホームルームだよ!お前わざとだろ?」 「あえてやってやったぜ」 「そうだろうと思ったよクソ!」 俺も隼も通常営業だった。
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