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「せっかくだし見学してくれば?」  部屋に上がりこまれるよりずっといい・・とは言わなかった。熱心な勧誘に加え航平に言われ蘭もしぶしぶ了解をする。 「まず見学だけ、あ、あと蘭でいいよ」 「ありがとう!じゃあ放課後一緒に行こう、蘭!」  麻衣は嬉しそうに二人を追い抜いていった。  その後で蘭がポツリと呟く。 「美術室か・・・旧校舎だよね」  雨でよく聞こえなかった航平が隣を伺うと、蘭の顔は傘で上からはわからなかった。
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