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「何だか不思議ですね。僕達自体はつい最近知り合ったのに、意外なところで繋がってたんですね」
「………そう……ですね」
千波は少しドキリとして、小さく目を伏せた。
(ほんまに不思議やな…。ちょっと勝手に運命感じたりして……)
色んな偶然が重なり、今自分はここにいる。
だがたとえ偶然でも、これも大事な一期一会だ。
「………えっと。ところで本題に入りましょうか」
「あ、はい」
自分の世界に入っていたところを話題を変えられ、千波は慌てて姿勢を正した。
「こうやって来てくださったってことは、昨日の話前向きに考えていただけるんでしょうか」
「……はい。昨日一日考えて、こちらにお世話になろうかと……」
「え……」
陸は驚いたように目を丸くした。
「即決ですね。話聞いてからじゃなくていいんですか?」
「………祖母から、初枝さんがここは働くにはすごくいい環境だと言ってたと聞いて安心したのもありますし……できればすぐにでも働きたいという現状でして……」
そこで千波はガバッと陸に頭を下げた。
「ですから是非ここで、働かせてください!」
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