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そうしてテキトーなページを開いて、机の上に開きっぱなしにした矢先に、女子はまた口を開いた。
「私、晴咲眞香(ハレザキ マドカ)っていうの。晴咲は、快晴の晴に、花が咲くの咲で……眞香はー……、なんか難しい漢字に、香りの香!……よろしくね?キミは?」
「……か、空重澪(カラカサ レイ)。漢字……は、空を重ねる澪って……書く。よろ……しく」
えらくざっくりとした自己紹介だなと思いながらも、僕はそれに応じて、名乗る。
うっかり、しどろもどろでまごまごしてしまったああヤバいどうしようやっぱり僕ってばコミュ障だ、なんて思いながらも、僕はそれに対して、名乗る。
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