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だけど、一々そんなことを気にしていたら、周りに馴染めない。周りに馴染めないんだよ。
……随分と前に、僕はそこに妥協した。
何故僕がそれを選んだかなんて、簡単だ。至極簡単。
排除されたくない、からだ。
なにせ僕たちは――、自分より弱い立場の人を虐げ、自分の小さな世界にそぐわない異端を排除するように、プログラムされているのだろうから。
DNAの芯の芯まで。
細胞の核の核まで。
そう――、まるでニワトリのように。
或いは――、モルモットのように。
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