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女子は、見た限り明るい活発で溌剌としていそうな女子は、僕の目の前で取り上げたその辞書のページをパラパラと流す。
パラパラと流し読みをする。
太い辞書のページを、流し読みする。
明らか絶対に内容は読めていない。何せページをただパラパラと捲らずに、流すだけなのだから。
なのに、それなのに『ほぇー』とか『わぁー』とか、驚いたように、関心したように、そう声を上げる。
僕のその、名も知らない女子に対する第二印象、それは……僕も十二分にそれに値するけれど、『変な奴』。まごうことなく、それだった。
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