‐壱‐「噂」

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佐『マジかよ…三日月原って……あんな遠くまでか?』 斉『といっても夜だけだ。目撃情報は全て夜だからな』 平『夜か~』 だが、平助たちは浮かない顔をしていた… それもそのはず、三日月原は京の町を見渡せる崖のようなところだからだ 新『でも、恩橋辺りまででいいんだろ?』 土『そうだ』 それを聞くと、平助たちは安堵の表情をした 恩橋とは崖の手前にある橋で、三日月原ほどは遠くない場所だ 桜『あ、あの~…』 そんな時、桜が恐る恐る声をだした 沖『どうしたの?』 桜『その噂について少し違うことを聞いてな…』 土『言ってみろ』 桜『あぁ…その妖怪が……“鬼のような角”を持っていると……』 土『なっ!?』 新『角!?』 全員が驚愕し、言葉を失った 桜『私も小耳に挟んだだけだ…』 土『鬼ってことか…?』
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