プロローグ

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それに、いつになく真剣な顔をしていたので俺は何かしたっけ?と思い、ここ数日の記憶を引っ張り出しながら母さんのいるリビングに行った。 「何?母さん。」 「実はね…お母さん海外に行くことになったの。」 俺は一瞬何を言われたのか分からなかった。 「…は?何?もう一回言って。」 「だーかーらー…お母さんね、海外に行くことになったのよ!」 「はぁ?」 「あら?反応うすいわね?もっとびっくりするかと思ったのにー。」 馬鹿を言え、俺は今ものすごく驚いている。 俺はあまり表情を顔に出さなくて、いつも内心でリアクションしている。 まぁ、そのせいで人もあまり寄ってこないのだが…。 と、今はそんなことどうでもいいのだ。 問題はさっきの母さんの発言だ。
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