プロローグ

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「海外…?なんで?」 「実はね。私のデザインを気に入ってくれた人がいたのよ。それで、海外に来ないかって言われちゃったの。悩んでたんだけど、せっかくだし行こうと思ってね。」 母さんはデザイナーで、結構有名なブランドの服のデザインも手掛けているらしい。 だか、海外に行くほどなんて知らなかった。 「へぇ…。母さんって案外凄かったんだ。まぁ、向こうで頑張ってきたら?こっちは父さんと二人でやっていくし。」 俺は、別に反対する理由も無かったから自分でも珍しいと思ったが、応援の言葉をかけた。 だが、母さんの反応は微妙だった。 なんだがバツの悪い顔、だがどこかワクワクが隠せない…そんななんとも言えない顔をしていた。 「何?まだなんかあんの?」 「あの…ね。海外に行くことなんだけど…。お父さんと二人で行こうと思ってるの…。」 「ハァ?」
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