プロローグ

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プロローグ

朝、学校へ行くと私の席は仲良くもない人達に使われている。 休み時間、おしゃべりできる友達もいないから一人で読書。 この本はもうすでに5回以上読んでいる。 たまに「ねえ、何読んでるの?」と、聞いてくるクラスメイトがいる。 「本。」と答えたくなるのを我慢して表紙を見せても、 それだけで内容がわかるはずもなく、「へぇ~・・・」と言って去っていく。  授業中、先生に「周りで相談して」なんて言われても相手がいなくて、 一人らくがき。 それがばれて先生にあてられるが、相談してないので答えは出ていない。  物を落とすと近くの人が拾って 「これ、君の?」ときいてまわるが、私には聞いてこない。                 そんな私は ¨空気女¨ 。
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