prologue

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彼女は、人と普通に話したいと願った。 周りの意見に飲み込まれず、自分の意思をはっきり伝えたいと願った。 彼女は、人を助けることを望んだ。 自分の中で苦しさを耐えることの辛さをよく知っているから、人を苦しみから助ける行動をとった。 彼女は、孤独を選んだ。 裏切られるくらいならば、独りがいいと自ら孤独を選び、独りで別の道を歩んでいた。 彼女は、自分の人としての価値を見てもらいたがった。 権力や地位、そんなくだらない価値より、人としての価値を見てもらいたがった。 彼は、いつも冷えていた。 二色しかない世界をあの子が明るく照らしているけど、あの子がいなくなったらどうなるのやら。 彼は、いろんな人と仲がよかった。 だけど人の汚れた裏を嫌う彼は、いつも人と浅く広く付き合って、自分を守ってた。
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