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「この子!手紙!言ってた!弟子!」
「あぁー、なるほど。えーっと……」
「……フジサキです。フジサキナツキ。……まだこっちの言葉、慣れてないので……少し、変かもしれません、が……よろしくお願いします」
あぁ、言葉が上手く話せないから途切れ途切れなのか。
なんとなく納得。
「ナツキちゃんね。どうする?せっかくだし、夕飯食べていく?部屋も余ってるから泊まる?」
「……えと、それは……悪いので……」
「大丈夫大丈夫!せっかくだし泊まっていきなよ!」
そうだ!頑張れ母上!
俺、母上を本気で応援したの初めてかもしれない。
「まぁ、王都に行くまでの間もどうせしばらくは一緒に行動することになるんだ。一日増えたところでそこまで変わらんと思うぞ?」
「……ん、なら……お世話に、なります」
意外とすんなりと泊まっていくことが決まって小躍りしそうになる。
が、俺は我慢強いイケメンなのでガッツポーズだけで耐える。
「ん、じゃあ母上、飯くおうぜよ。ナツキたんもまだ食べてなかったら一緒に食べよう」
まだこの後に及んで遠慮しているナツキちゃんの手を引っ張って、家の中にやる。
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