2698人が本棚に入れています
本棚に追加
/257ページ
何故、来たのが分かったのか。それを理解するのは俺が家の中に戻るという短い時間の間に理解することが出来た。
いや、理解させられたとでも言うべきか。
「もうすぐってか、すぐそこだな」
塀の上から顔をだしてこっちを見ているおっさんがいました。
たぶん使いの人だよな。
「君達があの高名な「最強」のお弟子さんかな!」
「うん。それであなたが連れてってくれる人?」
「おう、その通り!準備はいいか!?」
「いや、まだ飯も食ってないんで、他は用意出来てるんですぐに行きますよ」
「いや、別にあと半日ぐらいなら待てるぞ!」
「別に今生の別れって訳でもないんスから、大丈夫ッスよ」
待たせるのも悪いけど、飯ぐらいは食わないとな。
おっさんを待たせるのも悪いが、飯は食わないとな。
母親様が用意してくれていた朝食を、母上がおっさんに挨拶しに行ってる間に詰め込む。
ちなみにナツキたんは魔法でも使ったのか、目にも止まらぬ速さだった。
自室に戻ってカバンをとり、庭に降りてシエンを呼ぶ。
「行くぞ、シエン、起きろハゲ」
眠そうな顔をしながらノロノロと動くシエンと、超絶ぷりちぃな女の子のナツキたんを連れておっさん達の元へと向かう。
マジで俺が王都にいくんだな……。
最初のコメントを投稿しよう!