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思考停止7秒。
ふと、手を見る。ケータイを握りしめている、オレ?
って?あれ?ここ……は……?
「ねぇ、まさか寝オチ?まだ通信中じゃないでしょうね?」
彼女は、少しだけ眉頭を寄せて俺の手からケータイを取り上げた。
「そんなに疲れてるなら、無理に更新しなくてもいいのに」
「あ、ああ……いや」
「まぁ皆が小説も楽しみにしてくれてるんだろうけどさ。パパが体壊したら、みぃんなが困るんだからね?自覚しなさいよ?」
「あ。ごめん」
「くす。お弁当できてるから。早く起きて?」
彼女は身を屈めて、俺のほっぺにちゅっとキスした。
瞬間に、忘れた。
今、見ていた夢。
……なんだっけ?なんかすごく楽しい夢だったような気がするのに……
向こうに行こうとする彼女の腕を引く。振り返る。「なぁに?」笑ってる。
「あの、もう一回して。ちゅって、そしたら」……そしたら思い出せそうなんだ。
「はぁ?この忙しいのに!?なに甘えてんのよ!」
わ!黒オーラが!
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