400人が本棚に入れています
本棚に追加
/226ページ
しかし後ろを見ると怨霊を切ったはずなのに、倒れていたのはモンペのおばあさんだった。
「人!?」
でも人を切ることはない。
住職は慌てて倒れた女性に駆け寄った。
「徳子さん!」
「徳子さん?」
徳子とは以前ここに来た時境内を掃除していた美女だ。
今目の前で倒れている女性は、似ても似つかぬおばあさんだ。
「徳子さんって、そんな顔でしたっけ?」
そう言われた住職は改めて顔をよく見た。
「うわ! 誰だ! この汚いババアは!」
ビックリした住職はおばあさんを突き放した。
『オイオイ。急に口が悪くなったぞ』
驚きすぎだろと法蓮はおかしかった。
最初のコメントを投稿しよう!