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その時体がゾクリと冷えた。
急に周囲が極寒となった。
「これは・・・、霊気!」
後ろに怨霊の気配がした。
怨霊がジットリと自分を見ている気がした。
どうやら住職と話している間に背後へ近づかれたようだ。
法蓮の体は寒さでだんだんと硬直してきた。
完全に動けなくなる前に倒さなければ負けてしまう。
法蓮は振り向きざま再び居合い抜きで後ろの怨霊を切った。
“シャッ”
「ギャッ」
小さな悲鳴が上がった。
『今度は手ごたえあり』
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