第二部 僧侶

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早苗が起きた時にはすでに昼過ぎだった。 時計をみてビックリした。 「ウソ! こんな時間! 何で!?」 しかも自分はバスタオルを巻いて寝ている。 「どうしてこんな格好で?」 早苗は昨夜のことを何も覚えていなかった。 慌てて身支度して母屋に行ったが、誰もいなかった。 次に玄関を見た。 法蓮の先割れスニーカーも菅笠も金剛杖もない。 「法蓮さんもいない。どこに出かけたのかしら」 あー、失敗したと早苗は一人で落ち込んだ。
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