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お隣の『満州』では、居留民の後送が上手くいかず、軍も居留民を見捨てる様な形で後退したため、25万人以上の居留民の方々が、『ソ』軍に嬲り殺されたり、世をはかなんで集団自決をされたと聞いております。
私達は、運が良かったのでしょう・・・。
私達は、居留民の方々と一緒に参らず、『張家口』に残りました。
健気にも、日赤の後輩であります、長野出身の沙和ちゃんと、帝都出身の陽奈ちゃんが一緒に残ってくれることになりました。
他の臨時徴用された従軍看護婦の内、大分の大学付属病院に努めていらっしゃった、真知子さんも残って下さり、これからの戦闘で発生するであろう、負傷者の救護にあたって下さると言って下さいました。
『野戦病院長』様より、『従軍看護婦は、軍属、臨時徴用を問わず、後方に下がることを許可する。』との訓示があったにもかかわらずです。
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