夢違いの獏の札

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「政府が関与って」 ヤバい匂いがプンプンする。 さすがの太一も顔色を変えた。 ウィーンと音がして、窓と入り口の扉の前に灰色の重い扉が天井から現れた。 「な、なんすか?これは」 「防音扉よ、今からの話は誰にも聞かれたくない」 「同じ研究所の仲間でも、ですか?」 「えぇ、彼らは政府の犬だからね」 ただ立花を救いたいってことだったのに、どんどん事が大きくなってきたぞ。 「ドリーマーは元々、こんな副作用はなかったのよ」 田中さんは、俺たちの戸惑いをよそに秘密とやらを話し始める。 こんな高校生に話して大丈夫ですか?? むしろ止めてくれ、と言いたい。
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