1話~金髪美少女~

5/7
前へ
/17ページ
次へ
そうこうしている間に学校に到着した。 「「おはよー。」」 あちこちで友人に挨拶を交わしている生徒たちは皆休みが嬉しいのか、少し浮かれているようだ。 「おはよー?」 教室に着くと、1人の女子生徒が俺たちに近寄ってきた。 「おはよー咲ちゃん!」 朱音と仲良く話しているのは、俺たちの友人でもある近藤 咲だ。 「やっと冬休みだねー?」 咲はいつも元気でテンションが高い。 「相変わらず元気だな。」 俺がそう言うと、咲はVサインを作り「もっちろん!」と言って笑った。 「さあ、席つけよー。」 担任が入ってきて、俺たちはそれぞれの席に座った。 俺は窓際の最後列というベストポジションを獲得している。 「明日から冬休みだが、羽目を外さないようにしろよー。」 担任が注意しているが、皆浮かれて聞いていない。 「あと宿題は必ず!やってこいよ?」 その言葉でクラスがやっと落ち着いた。 「宿題なんていいじゃんかよー…」 想太は本当に宿題をせずに遊びまわってそうだ。 「皆原!おまえは夏休みの宿題ですら終わってねえよなあ…?」 いつの話だよ…俺は思わず笑ってしまう。 「とにかく!皆体育館に移動だ。」 皆ぞろぞろと体育館に向かいだす。 「想太まだ夏休みの宿題やってなかったのかw」 「めんどくさくて…つい…」 「ちゃんとやらなきゃダメですよ?」 「はい…」 朱音に注意され、少しは反省したようだ。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加