【第8話】仕事の波と誤解と和解

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  「お疲れさまでした」 「お疲れさま、でした……」 カチリ、控えめな音で交わされた乾杯。 隣で微笑む神谷さんに、私は困惑の笑みを浮かべるしかなかった。 どうして、こんなことに? 頭の中でぐるぐる回る疑問。 目の前で起こっている事態に、頭がついていってない証拠だ。 さっきまで、本当につい数十分前まで、私は絶望的な気持ちでいたはず。 なのにいまは、その原因でもある神谷さんと一緒に、落ち着いた雰囲気のフレンチバルにいる。 .
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