第二章 ー 仮面の始まり 一節 ― アスファルト

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 翌朝雅志と学校へ行きいつもと変わり映えのない学校生活を終えバイト先に向かおうとした時だった… 玄関で隆史に話し掛けられ後ろ向きで歩いていたところ… 「キャッ…。」 背中から勢い良く誰かにぶつかった。振り返ると見た事無いがウチの生徒らしい女が倒れ荷物が散乱していた。 はぁ…めんどくせぇ…荷物を拾い上げ女に渡しながら… 「すいません。」 と言い、何かを言い掛けた女をシカトし隆史に別れを言ってその場を去った。  バイト先に着くと飯を食い着替え仕事場に入った。 俺がバイトしているのは大手ハンバーガーショップで基本的には厨房でハンバーガーを作っているのだが、結構前から何を思ったのかウチの店長はたまに俺をカウンターに立たせる。 あまり人と関わりたく無い俺にとっては良い迷惑だ。  その日の帰り俺はいつもと違う道から帰った…
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