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月曜の午前の講義、科目は経済倫理。
講師は坂山。
週初めからこいつの講義は堪える。
周りの生徒は講義など聞かずに、寝てるか、隣の奴と話をしている。
俺はというと隣に座った雅志の話に相槌を打っている。
話の内容はクラスの奴らの噂話やらだ。
興味は全く無い。だが一様、
「へ~アイツそんな事になってんの。」
なんて言ってやる。
そしたら嬉そうに他の話を自慢気にしてくる。
それには、愛想笑いをして頷く。
他の講義の時も大体こんなもんだ。
「昼、学食で食うべ?」
「あぁ。学食だよ。」
講義が終わるとすかさず雅志が聞いて来た。
学食ってのは学校に良くある食堂の事だ。
食堂と言えば聞こえが良いが、メニュー、味共にお粗末な物だ。
「敦ちょっと他の奴待つべ。」
いつもどうりの会話。
楽しそうに笑う雅史。
「おう。分かった。」
いつもどうりの俺の愛想笑い。
「今日敦バイト休みでしょ。」
やたらニヤニヤして雅志が言ってきた
「あぁ。そうだけどどうした。」
嫌な予感がする…
「泊まり行っても良い。」
ほら。案の定これだ。
勿論答えは、
「良いに決まってんじゃん。」
これ以外何が言える?
「しゃ~。じゃ今日行くから。」
ここで講義を終えた隆史達が集まりだし、別館に有る学食へと歩き出す。
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