第二章 ー 仮面の始まり 一節 ― アスファルト

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 学食に着くと皆それぞれに食券を買い飯を食いだした。  飯を食う時位ゆっくりしたいが、こんな時もこいつらは黙る事が無い。  毎日同じ顔ぶれで何で話題が尽きないのだろうか。  とは言え黙っている訳にもいかず俺も話題に入る。 「敦は勉強してんの」  前期試験が今月末に迫っている。  成績が悪いと何かと不便なので、取り敢えずは毎回上位は取るようにしている。とわ言っても試験など勉強しようが、しなかろうが関係無く上位は取れるんだが。 「まだ初めて無いけど。」 「余裕ぶっこきやがって。俺ら何か死に物狂いなんだぞ。」 「分かったって今日教えてやるから…。」 「ホントか?」 「ホントだって。」 何だか面倒臭い事になって来た…
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